
第9回 感染性胃腸炎
昨年の暮れもおしせまって娘から電話がありました。
「今、私と下の子が吐き気と下痢で寝ているけれどどんな注意をしたらいい?」というものでした。「嘔吐がなければ少しずつ水分とって脱水にならないように。嘔吐や下痢がひどいようなら病院に行くこと。上の子にうつさないように注意すること。」と伝えましたが、たいしたことはないので病院に行くつもりは無いとのことでした。その後上の子にもうつったとのことでした。
娘家族はお正月2日の日に来て2泊しました。3日の夕食時パパは調子が悪いからとあれほど大好きなビールも飲まずすぐ寝室に行きましたが、その晩は眠れなかったようです。
そして皆が帰った次の日の5日今度は私がダウン。気持ち悪さに何も口を通りません。38.2度の熱もありました。そして夕方に嘔吐、前の晩食べたニンジンが丸1日たっても消化されていないのにびっくりしました。具合が悪くても病院に行く気力は全くありません。ただゆっくり休みたい、ということだけです。6日になってお茶(白湯のほう良い)と栄養ドリンクと塩飴を枕元に運んでもらいました。夕方には気分も良くなり少量のおかゆが胃に治まりました。夫には感染しませんでした。
私も含めて誰も病院にも行かず全快です。大人は胃薬を飲みましたが子供は何も飲まなかったとのことです。主な症状は嘔気(胃の不快感)でした。下痢があったのは下の子、発熱・嘔吐は私だけでした。症状としては軽くすんだと思われます。
医療機関を受診したわけではないので推測に過ぎませんが、原因は冬から春にかけて流行し、感染力が強いノロウィルスと考えています。細菌性の食中毒には細菌をやっつける抗生物質が有効(原因療法)ですが、このウィルスには効く薬はありません。潜伏期間は1〜2日、吐き気、嘔吐、下痢、発熱が主な症状です。一番いいのはまず胃を空っぽにすること、吐き気がおさまれば少しずつ水分を補給することです。皆1〜2日で改善していますが嘔吐・下痢が続くようであれば受診して点滴で水分を補給する必要があります。また症状を抑える薬も処方してくれると思います(対症療法)。特に乳幼児や高齢者は脱水の症状が出やすいので受診したほうがいいでしょう。
今は子供用のイオン飲料も販売されています。長引くようであれば吸収が良いイオン飲料の方が良いかもしれません。
今回は感染の状態や症状、時期、近隣での患者数が多いということなどからノロウィルスと勝手に判断しましたが、嘔吐・下痢でも他のウィルスの場合や細菌性のもの等いろいろあります。細菌性食中毒の疑いがある場合や症状のひどいとき、長引くときには受診しましょう。
Writeen
by こーこおばさん
更新日:2010年2月1日
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小学一年生を筆頭に4人のお孫さんがいるとは思えない超アクティブ派。 24年間の病院勤務ののち、現在は薬局で週2日をこなすママチャのアドバイザー。超簡単お料理レシピが大好きという気さくな薬剤師さんです。 |